5-e.情報提供という顧客サービスについて 前のページへ戻る 次のページへ進む

 情報の共有でも述べましたが、人脈を管理すると、日常的に様々な人脈情報データを検索・参照していることになります。
 自然に顧客同士の人脈を学習し、同僚が知り得た人脈情報をも共有することで、広い知識を得ることが出来るようになります。

 人脈の広い知識は、顧客に有益な人脈情報を提供できるという顧客サービスの強力な武器とすることが出来るようになります。
 しかも、人事異動による担当の変更があっても、安定した情報を確保することが出来ます。

 例えば、あなたの顧客のAさんが、トラブルに巻き込まれて弁護士を探しているとします。
 普通は、弁護士などとは余り縁がない人が多いのではないでしょうか。いざとなると、電話帳で適当な弁護士さんにというわけにも行かず、誰か知り合いで、頼れる人を知ってはいないかと探すものです。飛び込みで探すのは不安です。
 また、もっと分からないのが、特許関係ですね。すばらしいアイデアが浮かび、特許に申請したいけどどうすればいいのか分からない人がほとんどでしょう。
 「トウキョウトッキョキョカキョク・・・」なんて早口言葉を言ってても仕方のないことで、そこはその道のプロ、弁理士という方がいらっしゃいます。首都圏には割と多いようですが、全国的にみても非常に数の少ない専門職ですので、めったなことではご縁がありません。
 これまた、「どなたかご存知の方は?」となるわけです。

 そういった、口コミ情報が何よりの頼りになるものは、誰に聞いたら言いのでしょう。
 人脈の広い、物知りの方に聞くのが一番ですね。
 こうやって、人脈の広い人の周りには、更にそれを頼っていく人脈が、磁石に吸い寄せられる砂鉄のように集まっていくもののようです。

 そういう、人脈を「いもづる君」で蓄積し、困っている人に提供できれば、「あっ、あの人に聞いてみよう!」という顧客の信頼につながる顧客サービスになるのではないでしょうか。

 
TSL
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