5-f.顧客同士のジョイントは、新分野を開拓する 前のページへ戻る 次のページへ進む

 「屋根の上のバイオリン弾き」という映画がありました。
 ちょっと古い映画ですが、アカデミー賞を獲得した有名な作品ですし、日本では舞台公演でロングランされています。
 わたしは、招き猫ですが、主人公テビエを森繁久弥さんが演じた舞台を見て、非常に感動しました。ニャン...
 このお話に、イェンテという、仲人ばあさんが出てきます。仲人ばあさんは、人と人を結ぶジョイント役をしているわけです。 

 「いもづる君」を使って、縁談をまとめるのも一つの活用法ではありますが、ここでは顧客同士のジョイントを考えて見ましょう。
 簡単な例から言えば、あなた知り合いに無農薬野菜が欲しいAさんと、無農薬栽培農家のBさんがいるとします。ここで、農家のBさんに「知り合いが無農薬野菜を欲しがってる」と茶飲み話をすれば、情報の提供ということになります。

 しかし、もう一歩踏み込んでみましょう。
 あなたが車のセールスをしていたとします。
 農家のBさんには無農薬野菜を供給できる仲間がいて、Aさんから無農薬野菜が欲しい顧客層もかなり多いということを耳にしました。車のセールスには全く関係のない情報ですが、もう1人、脱サラをして無農薬野菜を扱う直営店を計画しているCさんがいたらどうでしょう。
 契約農家選びに苦戦し、顧客市場の突破口を探していたのならば、この情報は非常に重要性を帯びてきます。
 Cさんが会社を立ち上げ、農家を回って野菜を集荷し、顧客への宅配を始めれば当然車が必要になります。複数台の社用車が必要になるでしょう。また、これまで顧客ではなかったAさんやBさんの知り合いの人たちと接触することも多くなり、更にあなた自身の人脈(顧客予備軍)が増えていくことになります。

 車のセールスに限らず、需要層と供給層のジョイントになれば、ここに発生する新事業には少なからず新しい物流と人脈が発生してきます。
 そこにはあなたのビジネスに関するキーワードが隠されていませんか?

 
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