さて、人事管理のメインのひとつは、勤務評定と所属部署の関わりを分析することではないでしょうか。
一般的に課長が数人の部下を評価し、部長が課長とその部下を評価し、また同僚同士の評価内容も加えられて人事査定の情報へと利用されますが、部署が変ると評価する人や周りも変化しまた評価基準も変ります。
人と人の間の評価データを見ることが出来れば、人間関係や職場環境による評価の違いなどが影響しているかどうかを把握できるようになります。
異動の頻度が高いほど、自分が評価した部下や自分を評価した上司が増えていくわけです。 単にどういう異動経路をたどったかだけではなく、どういう評価をしたか・されたかという情報までを見ていければ、適切な評価が出来ているか、正当な評価がされているかが表面化していくことになります。
例えば、「いもづる君」に登録された人事データの中から、Aさんの異動経路を調べるならば、Aさんの所属部署として関係付けされている団体メンバーを該当検索して日付順にすれば見ることが出来ます。 しかし、人事評価では、上司・同僚・部下など関係メンバーを該当検索すると、評価がどのように変っていったか、部署によって人間関係に問題はなかったか、職種がAさんに適正ではなかったのではないかなどがわかります。 同様に、評価した相手へのAさんの評価や、他の人たちの評価などをいもづる式に参照することが出来ます。
部下が上司を評価することがあるかどうかは分かりませんが、部長がAさんを呼んで、「今の部署はどう?」と聞いたとき、「課長がとても仕事をやりやすくしてくれる」と言い、他の社員も同様のことを言ったとすれば、課長とAさんのえこひいき関係ではなく、課長の統率力が特に優れているということでしょう。
「いもづる君」で人事管理をするという意味が分かってきましたか?