5-l.家系図 前のページへ戻る 次のページへ進む

お義母さんの里の伯父さんの娘むこ…全部把握できてますか?

 弊社「(有)築城ソフト研究所」の社長である私の一族には築城家の系図なるものがあり、年に1度持ち回りで「系図祭り」という親戚の交流会のようなものがあります。
 初代は鎌倉時代の初めまでさかのぼり、源頼朝に豊後の守護を命じられた大友能直に従って、栃木県の宇都宮の方からやってきたと言われています。「築城(つゆき)」というのは珍しい名前で、城を「き」と読むのは、城はもともとは柵をめぐらせた簡単な作りのものであり、その素材は木ですので、城を「き」と言ったのではないかと考えます。築を「つゆ」とどうして読むようになったのかは不明です。
 また私の父親は、中尾家から養子に来ており、中尾家の一族には「いとこ会」というものがあります。これも年に1度集まり昼食を摂りながら近況を話すといったものです。ちょうど良い機会 でしたので、中尾一族の系図を「いもづる君」にいれてみました。ひとつ前の世代から登録を始め、9人兄弟の父親の世代、それぞれ3人〜6人までの子供たちの世代、さらに...もうこれだけでも登録者は100人を超えました。これに築城家が繋がり、自分の嫁さんの一族、兄弟の連れ合いの一族がつながります。 最終的には4,500人を軽く超えるのでは思うと、ちょっとよだきいなといったところです。写真はデジカメのスマートメディアを使用すれば簡単に取り込めますので、まあなんとか頑張って、「いもづる君」と一緒に親戚中に配ろうかと思っています。
今回していて良かったのは、濃密な親戚付き合いをしてそれらの関係がわかっている世代が老年期を迎えており、系図をつくりながらこれまで知らなかったことがいろいろ聞けたことと、「いとこ会」に参加している人のそれぞれの位置がはっきりして、すっきりしたことです。関係がわからなかったときとは、まったく違った感覚です。自分の家族や親戚の系図を作ってみて下さい。その過程で、これまで思い出すことがほとんど無かった幼年期や少年期のさまざまな情景が、記憶の中からあらわれてきます。
是非、自分で自分の家族や親戚の系図を作ってみて下さい。繋がってくると、思いのほか楽しいものです。

では、本題に入ります。
 通常の系図では、書き込まれていくのは直系筋だけで、他家へ嫁いだ女子はそこから枝葉が延びるわけではなく、そこで記入は終わってしまいます。嫁ぎ先の系図へ と異動し、子供たちはそちらに書き加えられていきます。 娘の子供であり、おじいさんやおばあさんにとっては血のつながった孫でも外戚にあたりますので、同じ系図に書き込まれる事はありません。 同様に、嫁ぎ先の系図を見れば、他家から嫁いできたおばあさんやお母さんの実家の家族や親戚は 、一切この系図には現れません。

 実際の話、平面的な記入では、分家や外戚に至るまで全てを記入すること自体、無理難題といえるでしょう。

 立体的に考えて、子供の配偶者を直角方向につないでいくと、それぞれの外戚まで書いていけ ます。(やってみれば、こりゃ大変!)

 さらに、家族それぞれに友人や同僚仲間が加わったりしたらどうでしょう。 非常に複雑な構造になります。でも人間の脳はこれをなんなく処理しています。人間の脳は必要な所だけにスポットを当てて 、 関連するものだけを集め、必要な情報を取り出します。集めては開放し、集めては開放するということを繰り返しています。「いもづる君」はこの原理を応用したものです。 

 通常の家系図ソフトではどちらかの一族の家系の流れがわかるようにしていますが、子供たちは父方母方の区別をして周りの親戚に接しているわけではありません子供たちに両親それぞれの一族の流れを伝えるには、姻戚・外戚を問わず記入しておかなければなりません。結婚式や法事で、数十年ぶりに集まった顔ぶれを、一度や二度聞いたくらいで覚えられるものではありません。

 一番肩身の狭い思いをするのは、お嫁さんたちかもしれませんね。
 台所から座敷をのぞいて、「あの人は誰?」なんて聞いて、小さくなっているのではないですか?  また、どの式のときには、誰が来て、どの位包んでいたとか、それらの記録もまとめておくのは、通常の家系図ソフトではできません。

 「いもづる君」は親戚やサークル仲間、冠婚葬祭やレジャーやイベントなど、ファミリーが日常生活で接するさまざまな人や出来事を記録できるようにしました。

 
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