5-o.顧客管理に 前のページへ戻る 次のページへ進む

 さて、人脈管理が必要不可欠の業種というのは、世の中には驚くほどあるようです。
 例えば、保険の外交員の方は、先ず親戚からお願いに回るのではないでしょうか?
 それから、紹介、紹介と人づてを頼んで顧客層を広げていくのが一般的なようですので、人脈管理は欠かせないのでしょう。もう、この手帳がなくなったら何が何かわからなくなるというような、虎の巻をお持ちの方も多いことでしょう。

 「1.人脈を管理するってどんなこと」のところでもお話ししましたが、人脈は書類上で管理できていると思っても、ほとんどは記憶の中で、手帳に記されている部分的なキーワードを元に脳の中にある記憶の引き出しから情報を引っ張り出して利用しているのです。その引き出しには、「忘れる」という4次元ポケットがついているようですが・・・

 ところで、旅館にどうして人脈が関係あるのかと思われた方もあることでしょう。確かにお客様にご紹介いただくというのもあるかも知れませんが、「いもづる君」の使い道はそれだけではありません。

      

 夫婦連れのお客様が見えます。ビールの好みや肉料理・魚料理の好みなど、リピーターになっていただくためにきめ細かな顧客情報の登録をしていきます。奥様が、魚アレルギーであることや、持病をお持ちだということも記録されていくでしょう。
 しかし、次回に、奥様とお嬢様がお泊りに見えたとき、その情報は取り出せますか?電話番号という手もありますね。変わってないといいのですが、名前で確認せずに人違いをしてしまうと大変です。

 奥様の名前が確認できない場合は仕方ありませんが、仲居さんとの会話の中や、荷物の配送伝票など、情報を引き出すすべはたくさん残されている場合があります。
 相手を気遣うおもてなしを、先へ先へとすることで、顧客満足度は高くなりますね。

 初めていらっしゃったお客様から、「○○さんの奥様から聞きました」というありがたい情報をいただき、その奥様の名前を顧客データから引き出してお礼状をお送りできれば、更なる紹介の輪が広がる可能性は大きくなります。
 思った以上に、人脈の記録は顧客を呼び込んでくれるようです。

      

 小売店や保険外交の方は、旅館以上に情報の蓄積と取り出しの頻度が高いわけですから、忘れる早さも比例していきますね。
 「あぁ、誰かが言ってた、何とかさんて誰だっけ?ここまで出てるのに」は、結構あります。
 「いもづる君」に人脈データを登録していると、いつも人脈の系図を見ていることになります。そして、小耳にはさんだ新しい情報が、そのどこにつながるかというのにも敏感になっていくようです。記憶の中にも画像記憶として残っていきますので、つながりの位置関係まで把握できるようになってきます。

 最近ご購入頂いたお客様の周りの方にアプローチするのが最も効果的な営業でしょう。友達が新製品を持っていたら自分も欲しくなるのは人の常・・・・

人脈で業績アップを狙いましょう。

 
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