アフリカの知恵ー1 ジンバブエ政府による「緊急農業キット」の配布
独立直後(1980年)のジンバブエの国家運営
81年~85年 アフリカが大旱魃に襲われた。
政府は「緊急農業キット」を配布
農業普及員に農家52,000世帯を巡回させ
「本格的な雨が降ったら開けるように」と言って配布
40cm4方ほどのダンボール箱に
トウモロコシの種
ソルガム(ヒエの一種)の種
肥料
殺虫剤
など
零細農家の平均0.5ha分がまかなえる種類と分量の農業材料が入っていた
84年 94万トンと国内消費を満たす生産が復活
85年 240万トンと史上最高の豊作を記録
エチオピアやモザンビークでは、生産がほとんどなく約100万人の餓死者
食料不足が深刻なエチオピアに、アフリカ域内で唯一24万トンの食糧を援助
農業省に所属する農業普及員のアイデアであり、
全国に3,400人いた農業普及員が、平均20集落を自転車で回って配布
出典:『アフリカは今』(NHKカルチャーラジオ)