進化の大ジャンプー4.2 ミラーリングとリフレーム

テレビ番組で世界各地のビデオを紹介していたが、
その中で、町に下りてきた熊についてのものがあった。

町に下りてきた熊は、人々に追い立てられて電柱によじ登って逃げようとする。
電柱の天辺で、感電して落ちてくる。
ビデオを構えて一人の女性は、その瞬間を逃したためか
ライフル銃で狙撃されなかったためか、激しくののしっている。
熊は足にヤケドを負って確保される。

ここまでをシーンAとしよう。

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ここからシーンBが始まる。
その前日か、一頭の小熊が町で確保される。
どうやらその小熊を探して町におりてきた母熊らしい。
心配そうに小熊がヤケドを負った熊に寄り添う。

ここで関係者を含めて視聴者にリフレームが起こる。

7ヶ月後、親子ともども放たれ、森へ帰っていく。

ヨカッタ!ヨカッタ!

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もしシーンBが無くて
すぐに下のようになっていたら、

7ヶ月後、放たれ、森へ帰っていく。

となったら、関係者を含めて視聴者にリフレームが起こらず、
また、町におりてきて、人や家畜に危害を加えるじゃあなかろうか、
動物園へ送ったり、どこか遠い山の奥で放した方が良いんじゃあなかろうか、
と思う。

また別な例では、
電車で子供が騒いでいるのに会って
イヤな気持ちになる。
子供の父親が、申し訳なさそうに、先程入院中の母親に会ってきたところで寂しがっているんだと言った。
何だか子供が可哀想に思えて、非難する気持ちが和らぐ。

つまり、
ひとつの風景をみても
与えられる情報によって
相手の心を想像して共鳴する(鏡のようにミラーリング)して
まったく違ったものに見える。

人間には2種類の視覚がある。
 1.正確な状況判断ための短期視覚
    コップや物を手に取るための見る
    正確に行動を制御するための視覚の記憶である。
 2.意味づけされた長期視覚
    そこに自分なりの意味付けがあり、その意味付けされたものが記憶として残る
    意味づけだけが残り、細部の風景はあいまいである。
    リフレームが関係するのは、この意味を持つ視覚の記憶である。

 与えられた情報をよって、また何らかのきっかけによる自らの気づきによって
 リフレームが起こり、
 2の意味付けが変わり、記憶の風景の意味も変わり、感情の色合いも変わる。

「そうだったのか!!」とか
「アレがあったから、今日の自分がある」とかなどは、
リフレームが起こった結果である。

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