アフリカの課題ー1 農業の強化

アフリカの人口は約12億人。
当面は年率2%前後で増えるとみられ、増加率は世界平均を上回る。

――アフリカ経済が持続的に拡大するためには何が必要ですか。

 「まず農業の強化だ。アフリカでは総労働力の60%が農業に従事している。
  農業の生産性が上がらない限り、アフリカ全体の所得の底上げはあり得ない。
  アフリカの絶対的貧困層の8割は農村部に住んでいる。
  また、主食を自給できない現状では農業の生産性を上げないと国内の物価が安定しない。
  (いまの物価高は)賃金や労働コストの上昇につながっている」

 ――アフリカの大地は農業部門が成長するための可能性を秘めているのでしょうか。

 「アフリカには(川や湖など)地表での水源がとても少ない。
  地下水利用や灌漑(かんがい)整備で農業用水を確保しなければならない。
  土壌は窒素、リン酸といった無機養分が不足しているので、化学肥料を投入する必要がある。
  一方、水が少ない環境でも高い収量が期待できる(作物の)品種はあるので、これを普及するシステムを構築しないといけない」

 ――アフリカ経済は1980年代や90年代にも大きく落ち込みました。
   そのころと現在で異なるのはどういうところですか。

 「80年代には多くのアフリカ諸国でマクロ経済運営が破綻していた。
  特にひどかったのはナイジェリアの軍事政権だったが、いまのブハリ大統領は不況期への対応や、汚職撲滅、無駄な歳出の削減を政策に掲げている。
  アフリカで多くの政権が状況に応じた対策を立て、政府の質は格段に上がってきた。
  企業の『厚み』も増した。
  80年代のアフリカでは経済の7割くらいが公社を含む公的部門にまかなわれていた。
  だが、
  2003年ごろからは民間企業が高成長をけん引した。アフリカ生まれの成長企業も多い」

 ――アフリカには欧米帰りの起業家もたくさん現れていますね。

 「彼らは『(脚の速い)チーター世代』と呼ばれる。
  IT(情報技術)と金融の分野が目立つ。
  なかでも米国で教育を受けた人たちが多く、欧米とビジネス上のネットワークを維持している」

                  出典「日経新聞HP『ITや即席麺も 日本企業のアフリカ進出相次ぐ 』」

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